映画の字幕

最近、オペラ座関係で映画の字幕にまつわる問題を多々ウェブ上で目にしたせいか、何で自分が字幕スーパー派なのか考えてみました。多分、俳優さんの演技においても、「声」を重要視しているからなんでしょうね。出来るだけ自然な母国語の響きで聴きたいと思うし。
あるサイトで知ったんですけど、外国では他国の作品を上映する際は吹き替えが主流なんですってね。戸田奈津子に言わせると、字幕スーパーをこんなに好むのは日本人だけだそうです。
私、考えたんですけど、多分日本語っていう言語そのものが、色々制限のつきまとう「字幕」に向いているんだと思う。英語なんかは、アルファベットの文字と言えば表音文字じゃないですか。でも日本語はひらがな・カタカナの表音文字と、漢字の表意文字、その両方が使える。この漢字っていうのは、見たまま一瞬で、一文字で意味を伝えられますから、便利なんでしょうねぇ。主語や述語も省略しやすいし。それでも字幕には「一秒ごとに何文字」とか、厳しい制約があるらしくて、色々大変みたいですけどね。それもあって、珍訳がどーだの言われてしまうんですね。