私はオタクじゃない

たとえば「社会性のなさ」「女子としての意識レベルの低さ」など、ネガティブな項目については間違いなくオタクにあてはまると思うのですが、では「凝り性か」「趣味をきわめられるタイプか」と問われると「いや、全然…」と急に逃げ腰になってしまう。そんな中途半端な人間です。
そしてこの本を読んで、「もうオタクを自称するのはやめたほうがいいんじゃないか」とすら思いました。私の好きな漫画家、喜国雅彦先生の古書マニアエッセイ本です。すごくすごく面白い本なのですが、特に興味深いのが古書マニア同士の対談です。ここで話題にされている本については、私など浅学にして作家名を知っているのがやっとというレベルです。いや、知らない作家さんのほうがおおい。本当に恥ずかしながら。そんな知らん作家の知らん作品、知らん本の話題がポンポン飛び交うのですが、これが不思議に面白い。


「意味が理解できずとも、オタク同士のディープな会話はなんとも面白い」


なんでなんだろうね。

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)