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つくづく思いますけれど、新書って変わりましたよね。私が中高生の頃は、「新書は教養のために読むもの」というイメージだった。岩波、中公、文春、ちくま、講談社現代新書とか、読みたくもないのに読んで「調べさせられた」。だからつまんなかった(私は勉強が嫌い)。でも今は、教養というより、手軽な読み物として手に取る人が多いのかな、という印象。ビジネス書に近いというのかなぁ。ソフトバンクパブリッシング、技術評論社、毎日コミュニケーションズまで新書のラインを持っているのには驚きました。PHPはスタンダードなシリーズのほかに「ビジネス新書」なんていうものまである。幻冬舎も最近参入しましたよね。私が大学生のとき、集英社が新書を創刊したんだけど、「こんなの売れなくてすぐ終わっちゃうんだろうな」なんて思った。でも『さおだけ屋〜』が売れに売れて、光文社新書で大ベストセラーが出ちゃった。すごいなぁ。確かにあの本は読みやすくてタイトルが巧くて売れる理由のある本だったと思いますけれど、それでもやっぱり、「新書がバカ売れする」こと自体に新鮮な驚きがあります、個人的には。
- 作者: 姜尚中,森巣博
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/11/15
- メディア: 新書
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どうでもいいのですが、この新書、はっきり言って萌えます。私は萌えてしまった。対談形式でネオ・ナショナリズムを解き明かす内容になっているのですが、東京大学のセンセー×自称「チューサン階級」の博打打(中学校3年程度の教養しか持ち合わせていない、という謙遜)という組み合わせのコントラストが、非常に小気味よいのです。こーいうテーマは、私はぜんっっっっっぜん興味ないのですが、するする読めてしまいました。
- 作者: 鈴木謙介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/05/19
- メディア: 新書
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