下↓の書き方だと、なんだかコウイチひとりが悪者みたいに取れますね。ぜんぜんそんなことはないんです。悪いのはリョウ……なんですよね。結果的に、彼のしたことはひとの命を奪ってしまったのだから。もう、なんでこの話はコウイチを死なせてしまうのかなぁ。コウイチが生きたままカンパニーのみなとこころを合わせて自分を取り戻すEndless SHOCKが観たいんですけど……。でもそれじゃ話が違ってしまうし。違うんです。「死ななきゃ自分を取り戻せなかったコウイチ」が、私には切なすぎるんです。もっと早くそれに気づくべきだったろうと思うんです……。うーん。だって心臓が停止してしまったら、走り続けることなんてできない。
最期の一回のショーが素晴らしいショーだった。それでいいじゃないか。
みたいな終わり方してますけど、本当なら最高のショーを今日も、明日も、あさっても続けていく。それがコウイチの理想なわけでしょう? 確かに彼はステージ上で死ねるなら本望、くらいに思っていそうだけど、それは実現しないからこそ成立する1級のプロ意識なわけで、実際命を落としてしまうのは、それは違う……。コウイチのいないカンパニーが明日素晴らしいショーができれば、それでいいのかなぁ。

うわーん、わかんない。SHOCKのメッセージ性は重すぎて、私の足りない頭では許容オーバー。ただ単に、私が「主人公が命を落とす」類のラストを好まないからこんなに違和感があるんだろうなぁ。エリザベートのトート様の名台詞に「死は逃げ場ではない!」というのがありますが、これって物語作りにも言えることだと思うのですよ。別にSHOCKが何かから逃げているといいたいわけでは毛頭ないのですが、「死」というテーマについて改めて考えさせられてしまいました。