KinKi Kids H TOUR -Have A Nice Day- 2006.01.01 at 東京ドーム

オーラス行って来ました。改めて光一くん、お誕生日おめでとう。27歳の光一くんも、誰よりしあわせでいてください。

さて、肝心のコンサートですが、今日も楽しかった!今日がいちばん楽しかったなぁ。家でお雑煮を食べるよりも、剛さんのハッピーバースデーを聴いた方がよほど年が明けた感覚を味わえる身体になってしまった自分が恐ろしい。もはやあれを聴かずして私の元日は成立しない。


今回はMCで殿が大活躍。私は剛さんを漢字一文字で表すなら、
殿
だな、と常日頃から思っていたけど、殿自身も殿キャラを一年前から温めていたらしいので、あながち私のイメージも間違いではなかったのかなと思ったり思わなかったりした。とりあえず今日一日で殿についてわかったこと。

  • 殿の一人称は「わらわ」が基本(「わしら」となったり「わし」となったり「わたし」となったり、多々ブレることがある)。
  • 殿の趣味は蹴鞠(下々の者には蹴鞠は蹴れないものと思っている)。
  • 殿の家来(?)、光一くんの名前は「しんえもん」。
  • 殿は音楽をこよなく愛している。
  • 殿は『LOVE LOVEあいしてる』という番組に出演していた(そして今は『堂本兄弟』に出演しているらしい)。
  • 殿は輝いている。殿としんえもんの輝きはバックバンドやダンサー、(一応)ファンの力によって支えられている。
  • 殿は横文字に弱い。
  • 殿は偉い。
  • 殿は話が長い。
  • 殿はかっこいい。
  • 殿のしゃべり方は「おじいちゃん」一歩手前である。

この殿キャラは光一くんも嫌いじゃなさそうだったので、剛さんに関してあまり物覚えのよろしくないいけずな光ちゃんだけれども、もしもこの殿キャラを覚えていて剛さんにリクエストすることがあれば、また殿に会えるかも知れない。その日まで、グッバイ殿。今日の殿、イカしてた。殿のMC、サイコーだった。バイバイ殿、また会える日まで……。


そんなこんなでフザけたMCばっかりだったんだけど、肝心のコンサートの中身はというと、えーこの間も書いたとおり、セットリストはいまひとつ私としてはしっくりこなかったです。慣れればよくなるかと思ったけど、やっぱりどーにもこーにも、曲同士のつながりがなめらかじゃないと思ってしまう。ただの憶測だけど、生バンド・生演奏、生歌にシフトした影響なのかな〜と思ったりもする。ただ、影響かなとなんとなく思うだけで、弊害だとまでは思わない。そんな感じ。いちど今のスタイルで全国ツアーしてくれたらすごくすごくよくなるんだろうな〜〜〜なんて思ったりもしますが、それは絶対無理だな。どう考えても無理だな。
ふたりのソロに関しては、それぞれ持ち味が出ていてよかったんじゃないでしょうか。光一くんの『Love me more』はいいね〜。光一くんの振りが美しいね。特に間奏で光の玉をもてあそぶようなところがとても好きだね。最後に両腕を上げて、ぱんと光が分散してゆくところがとてもドラマチィックで胸が震えたね。この振りがどことなく『千年メドレー』っぽくて好き。『千年メドレー』、個人的に好きなんだ。衣装は、最近のダンス志向の男性ソロアーティストによくあるデニムスタイルでした。これはこれでいいんだけど、私の好みとしてはもっと体のラインの出やすい生地の衣装でソロダンスが観たかったです。
剛さんのソロは声がきれいに出ててよかったです。CDで聴くよりも生で聴いた方がずっと聴きやすいし、いい曲に聴こえる。最近の剛さんの歌は、いい意味で力技で聴かせる感じがしてとてもよい気がする。
こうしてふたりのソロをききくらべ、みくらべると、やっぱりふたりのベクトルは見事に真逆を向いていて、その対比が単純に「いいな〜美しいな〜」と思う。それを一番痛感できたのは一昨年のG concertだったけど。あのときは内容が濃くてすごくよかったなぁ。そういえば去年のコンサートはソロがなかったんだっけ。

KinKiのコンサートってすごく不思議で、たとえば歌やダンスのショー的な部分ではふたりの関係はすごくビジネスライクというか、血の通っていないものに見える。シビアさを感じる。それがいったんMCになると、ふたりは思いのほか似たテンポで生きていて、根本的な価値観が世間とズレていることや、笑いのツボが世間とズレていることや、そういったものを同じように無視して、同じようにしゃべり同じように笑っていたりするから、「なんだこのふたりは結局似たもの同士じゃないか」と思うんだけど、ふたたびMCからショー部分に移行すると、結構背中合わせでお互いの顔を見ないでバシバシと方向性を決めて行ってるような感覚もあって「やっぱりビジネスか?」と思ってしまう。シビアな空気に緊張感を味わい、グダグダなMCにこれ以上ないほど脱力する。この振れ幅の大きさこそが私の思うKinKiコンの魅力。ナチュラルに緊張と緩和を与えられてしまうKinKiってば北島マヤ
そんなことを思った2006年の元日@深夜でした。