無限の住人 

最近出たゲーム『どろろ』のキャラクタデザインが沙村広明だっていうのを知って、何となく『無限の住人』を読み返してしまった。うーん、やっぱ沙村広明の作画は美しいね。そしてそして、卍さんカッケーーーー!!!ワイルドでいいなぁ。本来はこういうワイルドな男性キャラが好きなくせに、天津みたいないかにも影のあるキャラ(実際名前も『影久』だし)が好きなのーとか言い張っちゃうのが、私のカワイイところ(勝手に言ってろ)。影さまもいいよね、やっぱり。でも作者的には男性キャラは全員どうでもいいらしい。女性キャラでは百琳に一番思いいれがあって、凛ちゃんは一番どーーーでもいいんだって。これを聞いて「なるほど」と思わない『無限〜』読者はいないだろう。だって誰がどう見ても、百琳の拷問が一番気合入ってたし。いたぶる側の台詞、

「てめえはタダじゃ殺さねえ
今日まで生きてたことを後悔するくらい、肉体(からだ)も神経(こころ)もガタガタにしてやるぜ!」

に、そこはかとなく、というかビンビンに感じるモノがあります。
男性ってそういう「思い入れ」が直接リビドーに関係しているから面白い。女性の漫画家でそういうの感じると気持ち悪いんだけど(例えば最近の北川みゆきとか。嫌いでは決して無いんだけど…。つーか少コミ系はまゆたんのバカ売れ以降悪い意味でリビドーに正直過ぎる気がする)、男性ならむしろ好ましいと感じるのはなぜだろう。本来私は、男性が女性に暴力をふるったりするのは苦手なのになぁ…。何ででしょうね。本当に、十巻の百淋姐さんが拷問を受ける描写は女体のラインがミョーにイキイキしてます。色っぽいです。パッションを感じます。


そうだ。私はパッションが好きなんだ。何でもパッショネイトなものが好きなんだ。逆に言うと、情熱を感じないものには全く惹かれない。さらに言うと情熱さえあれば何でも許してしまうお手軽な人間でもある。
そんな沙村先生のパッションを感じたければ今すぐ本屋にGO&単行本をGETしよう!!!あるいは古本屋さんで『激しくて変』(光彩書房*1)の表紙イラストをチラ見しよう!!!!それか沙村先生入魂の責め絵百点収録『婦縛百景』が出版されるのを、気長に*2待とう!!!!

無限の住人(9) (アフタヌーンKC)

無限の住人(9) (アフタヌーンKC)

↑この表紙凄い好き。
無限の住人(8) (アフタヌーンKC)

無限の住人(8) (アフタヌーンKC)

↑この表紙も好きだなぁ。


ああっつよしさん、凶のコスプレしてくんないかなぁ!!!!!!!絶対似合うと思うんだけど。卍さんでも可。大いに可。そして光一くんは槇絵ちゃんと影さまを足して二で割ったような感じで。(←どんな感じだよ)
結局これ↑が言いたかっただけみたいな話になっちゃった。いやホント、面白いマンガなんでオススメっす。

*1:な時点で相当ヤバい本なんだろう。「光彩の本にはむやみに近づかない方が無難。」と思って私は生きてます。

*2:まぁ冷静に考えてこの婦縛百景が一番パッションを感じられることでしょう