ファンって何だろうな

この夏凄く考えた事です。あとここ二、三日よく考えている事です。
これ以上何かあるといけないし、トラックバックは憚られますが、ちょっと考えさせられる文章を読んだのです。私は彼女の文章にとても共感しました。私は厳しいご意見に触れる程、ファンとしてとても救われた気持ちになるんです。何故ならジャニーズ系のファンの方の傾向かも知れませんが、ファンサイトで否定的意見に出会える事が余り無いから(ブログではお見かけする事もありますが)。それは「本人達の姿に満足し切って、ファンとして問題提起しようとする気が起きない」なんて事では無くて、ただ単に「荒れて面倒臭い想いをするから」というのが意識の根底にある気がします。皆様そうだと言う訳では無いけれど、少なくとも私はそういう部分が多少あります。「ファン同士が分かり合うのが難しい」なんて、前は考えもしなかった事なんだけれど。私は胸を張って「彼らのファンだ」と言える人の批判が聞きたい。ただの悪口は、痛々しくはあるけれど、痛くも痒くも無い気がするから。

ファンがファンを警戒して、各々の正義をタレントの正義にすり替える事で自己満足するのは少し違う気がしてしまうけれど、そういう方の気持ちも分からなくは無いんですよね。だって他の主張に噛み付くのも、それはそれでファンの愛だって言うのが、私もこの夏色々ご意見頂いた事で分かったから。

世の中のファンがみんな私みたいな人間でも困りものですものね。痛々しすぎます、それはそれで。そんな痛々しい世の中は嫌です。色んな人がいて色々な解釈が成り立つから、面白いのであって。長い目で見れば、本当に彼らが芸能界で生き残っていく上で必要なのは熱心なKinKiファンよりも単体萌えの方の様な気がするし……。いや、アイドルの賞味期限は時代を重ねる毎に延びて行ってる気もしますけれど。

時には剛さんを全肯定して庇ったり、素直に泣いたり、共演女優に嫉妬したり、そういうファンもいないとアイドルとしてちょっと違う様な気もしますしね。

でも理解し合いたい、相手に主張を分からせたいと思うのなら、「譲歩」が必要だと思う。前にも書いたけれど、論理的な主張、特に反論は「譲歩」を伴うものだと思う。相手側の主張をある程度は認めた方が、絶対に反論もし難くなる筈なのだから。そもそも意見を闘わせて、精神的疲弊以外に、何か得るものって、あるのかしらん。難しい問題ですね。