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その昔この日記のタイトルについて、「塔は私にとって孤独の象徴で、多分KinKiの二人のことも表している。真直ぐに見える彼ら、平行に見える彼らも、どこか歪んで交わっているんだ」みたいな事を書いたのですが、もっと分かりにくく言うと、歪んでいるのは彼ら自身じゃなくて、彼らの立っている「大地」なのです。それは例えば彼等を取り巻く人々、環境、ひいては我々ファンの視点だったり応援の仕方だったりだと思ってるんですけど・・・だから、彼らが歪んでるんじゃないんですよ。彼等は真直ぐなの。だから、本来交わらなくて当たり前なの。凄く寂しいこと言ってる様だけど、それ位、人間同士が深く関わり合うのって難しいと思う。だから、二人にあんまり我儘な事言うのやめようって思ってるんですけど・・・難しいです、なかなか。

なんて昔の日記に書いてました。
「二人が別々の道を選ぶ時」なんて具体的に考えたことは無いし、塵程も望んじゃいないんだけど、「ここまでもったことが素晴らしい」って言う気持ちでいようとは常に思ってます。多分最近、好きだったグループがばらばらになってしまったから、こんな卑屈な考え方をする様になってしまったのだと思うのですけど。
今年中には8枚目のアルバムが出ようとしてます。凄いことです。実は私は堂本 光一さんは「三人以上のメンバーで構成されるグループ向き」の人なのでは、と思ってるし、堂本 剛さんは凄く「ソロ向き」の人だなとも思っています。
何でかっていうと、光一くんは、例えばツアーのタイトルを「1/2」にしていたけど、その分母が大きければ大きいほど安心して何かに取り組めるタイプなんじゃないかって思うから。だから「1/1」でソロ活動に取り組んでいる剛さんこそ、「ソロ活動で得たものをKinKiに持ち帰る」べき人だと思う。光一くんは基本的にスタンスが変わらないんですよね。
他には、例えばLOVE LOVEの時なんかでも、いつもごく自然に拓郎さんと剛さんの真ん中にいたりするから。司会する時そういう並びっていうのもあるんだろうけど、彼は、人と人の間に自然に立って、何も言わなくても双方の気持ちを和らげることが出来る人なんじゃないかなーって思うのです。だから剛さんとは違った意味で凄くセンター向きの人だなーと思う。本人は目立つ真ん中は嫌だろうなぁ。二人組みは「センター」も何も無いのがいいですね。
それに、彼の顔を見て戦意を燃え立たせる人っていないと思うんですよね。そういう意味で私は彼に「癒し」を感じているのかも知れませんね。彼は私の中では所謂「王子様」じゃないんですよね。ステージ上の「どうだ!」って言う様な彼も好きなんだけど、その隙間に垣間見える危うさを拾い集めていとおしさを募らせている様なタイプだから。庇護欲をかき立てさせて、それをつっぱねる様な達観した強固な姿勢にヤられてますね。
私は本来「達観した人なんて寂しい」と感じてしまうタイプ(言い方が悪いのですけど…)なのですけど、達観した様に見える彼の理想や憧れは実は常人よりもっともっと高次元のところにある様な気がして、その場所が現時点では「KinKi Kids」にあるんじゃないかなと思えるから、だからこんなにKinKiに拘ってるのかも知れませんね。これは「永遠」について書いた時の話とかぶるのですけど。(id:hondakyou:20040810#p2、id:hondakyou:20040809#p1)
何か話がずれましたね。
剛さんが「ソロ向き」だと思うのは、彼が「ソロになるとより頑張って自分の本質を見せようと自分を繕ってしまう様に見えるから」です。ソロの剛さんはやる気に溢れてる様に見えるし、それにより繕ったものの方が、「商品」として安全な気がする。もう彼に関しては私にとって存在自体がパラドックスみたいなものなので、明確な言葉で語るのは非常に難しいのですが…。
(3+1)÷2=2で、丁度いいんじゃないかな〜なんて強引に思おうとするワタシ・汗。ああ。
とにかく、あの二人の関係は、少なくともお金で壊れる感じではないから良いです。稼いでるし、お仕事のバランスとか事務所が巧く調整してるっていうのもあるんでしょうけど…。最近チェッカーズさんのこととか色々あったので、グループを応援する身として色々考えてしまった。それにしても好きだったバンドがばらばらになっちゃったときは悲しかったなぁ。悲しくて悲しくてやり切れない気持ち。いつか彼らが「ああ、いい青春だった」と振り返ってくれれば、私たちファンは、それでいいんだけど。だって吉井さんが、休止後にメンバーのこと「別れても気になって気になってしょうがない女みたいな…」なんていうから!それって「後悔してるんじゃん!」って、ファンは思ってしまうじゃないですか。しかも例えが悪過ぎ。悪すぎで吉井さんらしい。「吐きそうな程切ない」なんて、解散のコメントで言わないで、って思ったけど、それが吉井和哉なんですよね。ああ、こういう納得のさせ方って、KinKiの剛さんファンである今も受け継がれているわ…。私ってつくづくこういう人が好きなのね。「別れても気になって気になってしょうがない女みたいな…」ああ。剛さんもちょっとこういう事言いそうで怖い…。うう。ヤメよう。マイナス思考は。
気分悪くされた方、ごめんなさい。

「別れ」では無く、「いってしまった」と考えればいいのかも知れない。いくつかの生命体が合わさって一つの個体をなして私達の前に姿を現していてくれたけど、その個体が「いってしまった」と考える。

僕は小さい頃 猫の失踪は星が消えるようなものだ と思っていた
昼だって 星は輝いている
ただ陽の光にさえぎられて 僕らに見えないだけだ
夜になれば 当然のように 僕らの上にかえってくる

『空の色に似ている』より(内田善美 1981年・ぶーけコミックス)

冬コン楽しみーーーー!!!!

話がごちゃごちゃですみません。ちょっとおセンチな気分になってしまいました。