桜井さんのアルバム

Mr.Childrenの桜井さんのカバーアルバム、ちょっとだけ気になるなぁ…。『カルアミルク』かぁ。なんでこの曲なんだろう？いや、問答無用の超絶名曲ですけど。そして何故に中島みゆきが二曲も入るのだろう？でも『糸』はいい曲ですね。確かアルバム『EAST ASIA』に収録されている楽曲ですね。中島みゆき、女性の歌手では唯一好きかも知らん。いや、工藤静香も好きなんだけど、それは中島みゆきが楽曲提供をしてるからっていうのもあるしなぁ。私は「情念」を感じさせる歌い手が好きなんですよね。ただ「歌う」だけでは無くて、そこにプラスアルファ「何かが憑いてるんじゃ？！」と周囲に思わせ、怖がられる様な、ちょっとゴールデンタイムにテレビに出演するのは似合わない系のパフォーマンスをする歌い手が好きです。という訳で岡村靖幸と吉井和哉が好き。そして「足掻いてる」感があるともっと最高。岡村ちゃんは足掻いてしょっぱい涙流してて、吉井さんは足掻いて血の味のする涙を流してる。そんな感じ。絶対的に「孤独感」のある人達なんですよね。吉井さんもソロになっちゃったし…。

剛さんも歌い手として好きなんだけど、ちょっと違うかな？彼に関しては「情念」を感じさせるにはまだ少し若すぎる（って偉そうだな…でも彼の場合念は凡人の比じゃなく強そう）。でもダンスは凄く好き。やる気なさそーにあらぬ方向に視線を向けて踊ってる剛さんなんか大好き。みょうちきりんな動きしてるときも好き。というより彼のステージでの身のこなし全般が好きなのかなぁ。
歌と言えば、最近は彼の作る曲がやっと、やーっと「ミスチルの呪縛から逃れつつあるのか無いのか判断が難しい…？」位の感じまで変わってきていて、私は非常に嬉しいです。私自身ミスチルは嫌いじゃないし、昔のおかしな歌詞のラブソングなんかかなり好きだったりするしアルバムも一枚持ってるんですけど、KinKiファンになってから全く聴かなくなっちゃいましたね。別に好きな人に影響受けるのは仕方無いことだと思うのよ。たとえ対象が商品だとしてもさ、そこに「尊敬の念」があれば、商業的に悪意を持って利用するんじゃなければ、（と言ってもＣＤに収録されてしまえば立派な「商品」だが）そこまで責められるべきことでも無いと思う。漫画で言うと、吉田秋生の初期作品がばりばり大友克洋に作画の影響受けてる、とか、パプワくんのキャラは鳥山明のタッチまんまであるとか、そういうことにいちいち反応するやつももういないのと同じなんじゃないのかなぁ。それは違うかな？
でもやっぱり、私が桜井さんのファンなら「どうもとつよし、いやだ」と思うかも知れないけど。私の場合、「リスペクトを感じすぎるが故の痛さ」に、どうしようもないいたたまれなさは覚えますけれど、そういう剛さん自体はなんだかほほえましいような…よく分からんです。とにかく、彼と好きな音楽の傾向がかぶってなくて良かった。でも、友達も言ってたけど、剛さんは岡村ちゃんを聴くべきだと思う。