好きな漫画の好きな台詞
「お前、哲男の考えとる事わかるか?」
「坊っちゃんですか?
ここだけの話、ワシなんかあの目、怖うて。」
「そやろ、おんなじ不良でもわしらの頃はもっとこうギラギラした目しとったはずや。
そやけど、哲男の目は生きとんか死んどんか全然わからん。
今の奴もおんなじじゃ。
ヤクザの組に乗り込んで交渉するにしては、目が熱うない。
かと言うて、ヤケおこして捨て鉢になっとるような冷たさでもない。
あいつらの目は、他人と話ししながら、
自分の事しか見とらん目じゃ。」
喜国雅彦『月光の囁き』より(小学館ヤングサンデーコミックス 2巻 P111〜112 ISBN:4091516025)
そういう目をしてる人はとても怖いけど、惹かれてしまう。
未だに剛さんの目が熱いのか、冷たいのか、よく分からない私です。『僕らの音楽』で歌う彼の姿、話す彼の姿を見ながら、この台詞を思い出していました。彼の話すことはとても大きいし、凄いことをしようとしてるし、その大事な過程にあることは自覚しているのだろうけど、目が熱くない。かといって、それこそ捨て鉢になってるような冷たさも無い。それが怖い。何を考えているのか分からない。
そんな彼に惹かれている。