堂本剛さんのニューアルバム

私は『DEVIL』『PINK』が好き。って凄い剛さんファンっぽいかなぁ。
『ORANGE』と合わせて、「吐き出し系」の集大成とも言えるのが『DEVIL』じゃないかなぁ。「平気な素振りで 演技な素振りで」という詩を読む度にちょっと泣きそうになる。「演技な素振り」ですよ?嗚呼、堂本剛、あなたはなんて素敵な人なんだ。それにしてもこの曲を通常盤にしか収録しないって・・・(くらくら)。BTっていうのは、前回の『Hey!〜』みたいな、ああいうのを言うんでしょ?(いや、あの『Hey!みんな元気かい?』は夜中にヘッドホンで聴いて、ひとり涙しそうになった事があるくらい好きなのだが)こんな素敵な、このアルバムのコアとなりうる様な楽曲を初回には収録しないなんて・・・理解出来ない。いくら売るためとは言え。まぁ一般的な人、剛さんの音楽に普段触れることの無い人は通常を手にする人が多いだろうし、濃いファンは初回オンリー買いでもダビングとかでこの音源は手に入れると思うけど。
あと詩がすきなのは『See You In My Dream』。暗〜い詩だよね。究極的に自虐的だな。それを匂わせない明るい曲調がイカしてますね。カッコイイ!

それにしても曲数多いとは言え、シングルで三曲きっちり聴いてたのに、アルバム全体通して物足りなさが全く無いですね。インストも含めての曲数なのになぁ。ていうかインストが好きです。KinKiじゃできないもんね!ソロプロジェクトらしくて、非常に良いと思います。

『海を渡って』が今回の自分的別格曲です。(前回のは『心の恋人』でした)これを聴いてるときゅーーっとなる。編曲は建さんなんですね。流石いい仕事するなぁ。建さんステキ。

時代が急かす でも愛したい
キミと並んで

なんて何だか美しいではないですか。

全体にさりげなく良いアルバムなんじゃないでしょうか。「さりげなさ」って剛さんが一番苦手なジャンルの概念だと思うので、その域に到達するまでには裏で彼はそーーーーとーーー汗かいて努力したんだなと思って、彼の戦うことの意義をあらためて認識しましたね。いや、「さりげない」っていうのはあくまで私の個人的印象ですが。