野島伸司 KinKiドラマ史上最強の萌えキャラ・影山留加

今日『ぴったんこカンカン』(TBS系列・安住アナが司会をしている、趣旨のよくわからんクイズバラエティー)のゲストが桜井幸子さんと高橋克実さんでした。桜井さんの過去のドラマ紹介で『人間・失格』(誠が屋上から飛び降りるシーンもうつりました。二人の名前&年齢テロップつき)や『高校教師』、『未成年』などが流れたのですが、これ、多分全て野島さん脚本ですよね?三部作でしたっけ。桜井さんはフジの野島ドラマ『この世の果て』にも出ていました。お気に入りなのかな?のりピーといい、清純派がお好きなんですね。
で、何となく思いました。
もしも光一くんが女性に生まれついてたなら、野島さんは、多分凄く光一くんが好きだろう、と。背筋が多少薄ら寒くなりましたけど、私は野島さんのお話は嫌いでは無いんですよね。ただ、前に友人とも話してたんですけど、「オラ!これがセンセーショナルなシチュエーションってやつだ!たまらんだろう!!好きなだけ萌えたまえ!!」っていう感じが伝わってきて、少し押し付けがましいというか、あざとい感じがするんですよね。実際彼は萌えシチュエーション、萌えキャラクターを作るのはとても巧いんですが・・・それに萌えるのが何かこう、悔しいんですよ。結局、「の、のってたまるか!オタクだと思って甘くみんなよっ!」みたいな、つまらんプライドと葛藤する羽目となるのです。

人間・失格

でも、私は『人間・失格』は傑作だと思う。どのキャラクターも現実には絶対にいないタイプなのに、妙な説得力のあるキャラ造りをされていて、その辺にはやっぱり、野島伸司特有の才能をバシバシ感じました。特に影山親子は最高。「留加ぁ〜〜ママを許してね・・・」なんていいながらしなしな愛人に抱かれてる影山母の夜っぽい雰囲気は素晴らしかった。夜っぽいっていうか「夜」そのものでしたね。
そしてその息子・影山留加。またの名を、『異常な学園にとらわれた一匹の可憐なハツカネズミ』。またの名を『パステルカラーのサマーセーターの毒牙にかけられた学ランの天使』。「蛙の子は蛙」ならぬ、「魔性の子は魔性」ですよ。本当に、留加役で光一くんに堕ちてしまった人って多いでしょうね。私もファンになったきっかけ(本放送でじゃないけど)がこの作品なんで、気持は痛いほど分かります。だって彼のカリスマ性ときたら、凄いものがありますよ。これを演じてるのがまだ垢抜けきる前の光一くんっていうのが素晴らしいんですよね!もう、武藤の万年筆を川に投げるとこなんか、最高ですよ。留加カッコイイ!!やっぱ野島さんはヲタの味方♪!!なんて盛り上がっちゃったりもするんですよ、やっぱり。しょうがないじゃん、留加好きだもん。

どちらかというと剛さんファンなんだけど、このドラマについて語りだすと留加を熱く語ってしまう。だって誠はただただ、可哀相なんだもの。萌えるとかじゃない。誠、いいヤツだったし。留加が「僕の親友さ♪」ってハツカネズミ差し出したとき、全く怯まなかったし。誠のああいう柔軟な姿勢って私は凄く好きですね。普通たじろぎますよ、「ハツカネズミが親友だー」なんて。そこを受け入れた誠最高。それなのに、ああ、それなのに。何故愛人のクルマに「3」を刻まなかったの(号泣)?!所詮アンタもいい子ちゃんなワケ?私はハツカネズミの一件であなたの柔軟性を信じてただけに、「狂ってる・・・!」っていうあなたの台詞は凄くショックだった(しゅん)。留加の心の闇をわかろうとしてあげようよ。あんなおっさん、ベンツなんかただ見栄で乗ってるだけじゃん?堂本光一フェラーリに十円キズつけろって言ってんじゃないんだよ、オバサンは。


なーんて思わず画面に向かって誠に恨み言言っちゃうくらい、留加がすき〜〜〜。