雑誌感想 ROCKIN’ON JAPAN『岡村靖幸の、「ぜったいきっと女の子なら知ってる」』(確か第二回)

前回では合コンに興味津々だった我らが靖幸ちゃんですが、今回は出会い系について、そりゃもうガンガンに突っ込んでお話されてました。岡村さんが言うには、「今出会い系をきっかけに色々悲惨な事件がおきたりしてるけど、それは所詮氷山の一角に過ぎなくて、本当は出会い系を通じて物凄くおいしい思いをしてる連中は沢山いるんじゃないか」ってことだったんですけど、それから実際に出会い系でおいしい思いをした男性を呼んで一時間あまりの質問攻め。結局岡村さんは「出会い系に性交渉を求めていいのか、いけないのか自分にはわからない」とか、ますますコンフューズしている様子でした。それからモテる、モテないの話になり、「言ってみれば人生ずっとモテてないよ」「僕が例えば街のお弁当やさんだったとしても、彼女たち(←オカムラさんだって知ってて近づく女の子たち)は同じ態度でいるのだろうか」なんて不毛なことを仰ってました。「でもそれもアナタの大事な人格の一部でしょ」なんてROJに諌められてるし。ほんと、その通りだよ。
しかもROJの人に「岡村さん、意外といい人なんですね」なんて言われててウケました。

いやーこの連載は本当に面白い。岡村さん、出会いが無くて必死な様子。それを合コンや出会い系に求めるのが間違ってる!でも出会い系は「岡村だ!」って分からない人がくる確率も結構高いから、いいのかな?どうだろう。
街のお弁当やさんのお話で、大島弓子の『ダイエット』というお話を思い出した。もんの凄く太ってる過食症の主人公「シメナワフクコ」という女の子が、ダイエットで痩せて綺麗になるんです。で、綺麗な自分に優しくしてくれる男の子の気持を確かめたくて、もう一度めちゃくちゃ太るの。ただそれだけのために。で、太ったり痩せたり繰り返してるうちに、ぶったおれて、それで初めて人の優しさに心が触れて、食べ物を「おいしい」と感じられる様になるお話なんですけど・・・。この主人公の過食は極めて自虐的だと思った。だって、食べてる間は嫌なことを忘れるのではなくて、「嫌なことを思い出す」というんだもの。で、それが限界を超えるとカオスになって、あとはもう「ニルヴァーナの世界」(これも大島的言葉だぁー)。うー、不健康。いい話なんですけどね。