小林七郎

今日は久々に少女革命ウテナの劇場版を見た。テレビアニメシリーズと違って、話もキャラデザも美術も声優の演技も、何もかもが弾けてて気持ちいい。
特に小林七郎の美術!最高。マジ最高。言うこと無し。校舎から伸びる細い細い階段の上の天空の決闘広場から、薔薇の花びらの雨が落ちてくる所なんて、もう鳥肌ものじゃないですか〜!!ああ〜ウテナ最高。音楽もとても美しくビジュアルと絶妙に調和していて、このシーンは完璧です。
校舎のデザインもめちゃくちゃでいいっ!こんな絶えず「動いてる」校舎、初めて見ました。教室の中の黒板すら、じっとしちゃいられない。あー、カッコイイ。劇場版ではよく『↑』『←』『↓』『→』のマークが「革命セヨ」の『命令』を意味する象徴として頻繁に見られましたけど、この矢印のマークを巧く使った根室記念館も好きだった〜。

でも劇場版のキャラクタデザインは初期のさいとうちほ色が薄くなってしまってて、残念。女性ならではの色気の漂う男装の麗人ウテナ』像がよかったのに。やはり男性が描いたものはねぇ・・・あんな分かりやすく男の欲望の対象となり得るウテナは、私のイメージでは無いです。エヴァの長谷川眞也さんのデザインも嫌いでは無いんですけど、やっぱり私はさいとう派ですね。私が女だからでしょーか。
劇場版は理事長役の小杉十郎太さんがおろされて、及川光博さんが担当されてました。小杉さんスキーとしては残念だったけど、ミッチーは好きだしエンディングもよかったし、まぁ、仕方無い。パンフにあった彼のことば、
「絶望なくして、希望なし。希望なくして、絶望なし。」もよかった。



パパもママも・・・みんな死んじゃったのに、
私だけ生きてるなんて、気持悪いよね・・・
生きてるって気持悪い・・・

私がウテナで好きだった台詞。
こういう、「もろ思春期」なことばの数々がとても好きだった。これが榎戸洋司さんの才能だろうか。