結婚って…

私は姉の家族が好きなので、スキあらば会おうと必死です。

最近、姉のだんなさんのお友達が地元にカフェをオープンしたそうです。それも低い山のいただきに。車でも相当行きにくい場所で「まるで『来るな』つってケンカ売ってるみたいな場所に、死ぬほどオシャレなカフェをオープンしたんだよ」と、うわさに聞きまして。そんなの、誰しも行ってみたくなるじゃないですか。
なので、この間の土曜日、姉夫婦に連れて行ってもらいました。


カフェは素敵でした。料亭を改装したお店の中は、本当にすみずみまでオシャレでした。オシャレでした。和式トイレまで最高にオシャレでした。


それはいいんです。


なんかね、同行していたメンバーを見ていて、わたし、考えてしまって…><。姉夫婦一家と、姉夫婦の共通の友人の夫婦が二組。姉のだんなの友達の独身男性が一人。姉夫婦の共通の友人夫婦の友達の人妻が一人。メンバーはこんな感じ。
つまり、独身者が私と姪っ子と姉のだんなの友達しかいなかったわけです。その時点で、なんというか、ショックを受けていました。姉は学年1つ上なので、そんなに年が離れているわけではありません。しかし、なんだろうこの既婚者の放つ穏やかオーラ…。本当に、みんないい人なんです。下品な話をするわけでもなく、大声を出すでもなく。瞬間的に、私は悟りました。

「この人たちが家庭を持っていて当然…!」
「結婚できて当然…!」

あの『銀と金』でスカンピン森田が、銀さんに対して「この人が金を持っていて当然…!」とひらめくシーンのような、鋭い悟りが訪れたのです。







もちろん、人生、結婚がすべてとは考えていません。しかし、家族を作るのは素敵なことだと、最近しみじみ思うのです。自分が家族を好きだからです。

世の中には「いい苦労」と「よくない苦労」があると思います。自分のためにも世の中のためにもならない、投げやりな仕事の苦労。これは私にとっては「よくない苦労」です。自分がおなかを痛めて産んだ赤ちゃんの世話。これは間違いなく「いい苦労」、「上等な苦労」です。姉は、すごく上等な苦労をしているように見えました。子どもの世話で自分の時間なんて全然持てないし、ごはんもあったかいうちになんて食べられない。朝4時から顔を叩いて起こされるし、大好きな洋服屋だってめったに行けない。
それでも毎日世話してる。
すごいなぁ…。なんか涙出る。私にはできない。


私もどうせ苦労するなら、できるだけ若いうちに、将来のためになる苦労をせにゃアカンと思いました。別に結婚できなくてもいいから。何か…何か将来のためになることを。