絶対に別れたくない

好きな人ができました。だいぶ短気だけど、優しい人。友達のこと素で「ダチ」とか言う人。服の着こなしがなぜか軍服テイストで奇妙なんだけど、そんなとこも憎めなくて…。みんなには女嫌いのアウトローって言われてるけど、「おまえだけは特別」って言ってくれた。みんなにナイショでデートしたクリスマス、ラブラブだったお正月、日毎繰り返される夜ばい…いっぱいいっぱい、いろんなこと、二人で乗り越えてきたよね。


それなのに…それなのに



「別れてくれ」



突然の別れ話…。120%納得できない。到底承服できない。なぜなら私は今でもあなたにゾッコンなの。夢中なの。大好きなの!!一方的すぎる…。一人お部屋でぐずぐず枕を濡らしたわ。そこへ現れた第二の男。「三秒でコーヒーいれろ」とか無茶な要求するけど、根っこの部分は優しい人。



「おまえは、俺がしあわせにする。」



エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ…!あまりの超展開に涙もひっこんだわ。でも無理…。てか彼と別れたばっかりなのにここで「ウン」と頷いたらただの尻軽だと思われる。第二の男にまで嫌われたら生きていけないし(汚い打算)、何よりそのときは私は彼しか考えられなかった…。だから言った。



「…ゴメン」



て。でも第二の男は大人だった。アダルトだった。綺麗に引いてくれたわ。なんで私はこんな大人な第二の男より彼がいいんだろう…。自分でも混乱しながら、私は彼の部屋の扉をノックしたわ…。彼は、いた。決まりわるそうな顔して私を見た。私は一言こう言ったわ…。



「好きだよ」



(どうしても好き!!絶対に別れたくない!!!僕は死ぬまできみを離さないぞ!!!!)



大きく見開かれた彼の瞳。



「…アカギ!!!」←ゲーム中の私の名前


(ガサッ)←きぬ擦れの音。このゲーム、要所要所でこの音が入って来て非常に盛り上がります




まぁ、そのあとは仲直りラブラブ祭ですよ…。
よかった!!よかった!!!!別れずにすんで…本当によかった…。リアルに言葉を失いかけたもの…。


ちなみにこれは「フルハウスキス2」という乙女ゲームの話です(いまさら…)。大変おもしろい…。私は麻生くんが好き!!志波くんの次に好き!!