マンガ夜話本

ゆうべはこんな本を引っ張り出してきて読んでいました。高橋留美子吉田秋生上條淳士…ということで、買わざるをえなかったんだと思う。「めぞん一刻」好き。五代くんと四谷さん愛してる。「TO-Y」は教養のために読みました。あれは時代的なマンガですよね…時代の空気を共有してないと、楽しみきれないマンガだと思う。私は絵でじゅうぶん楽しみましたが。「TO-Y」の実写をやるなら遠い昔のナガセトモヤで完璧、という意見には同意。トモヤさんは上條顔だ…。上條作品なら「sex」が好き(でも大判のコミックスしか持ってない)。三作のなかで唯一「櫻の園」は積極的に好きではない。既読の吉田秋生作品の中で唯一苦手かも…。「女」を掘り下げてるからかな…。私も女子高出身だし、共感するところもあるんだけど、そういう共感はマンガに求めてないって感じなんです。ざぶんとんとかちとせあめとか、きめぇと思ってしまう。つげ義春の「紅い花」ですらきめぇとなったのに…。でも吉田秋生は好き。最近ぜんぜん読んでないけど。最新作評判いいですよね。読もうかなー。「YASHA」で挫折してもう買うのやめちゃったんですよね。大友克洋の影響をばりばり受けている頃の作品が好きだった。
るーみっくわーるどに関するいしかわ先生の意見にはなるほどと思いました。高橋留美子先生の世界は一大テーマパークのようなもので、そのなかに「らんま」というジェットコースター的アトラクションがあり、「めぞん」というメリーゴーランドがあり、「人魚の森」というホラーの館(?)があり…だから、その世界の中で完結していて、広がりがあるようでない…というような意見なんですけど(いま手元に本がないので正確ではありません)。たぶん、ほかの人が「高橋留美子はいろいろ描けてスゴイ」と思ってるから、敢えてそういうことをいうんだと思いますが、興味ぶかかったです。

マンガ夜話 (Vol.4) (キネ旬ムック)

マンガ夜話 (Vol.4) (キネ旬ムック)


ついでにこんな本も出してきた。高橋留美子先生のメガネに時代を感じるな〜。「大好きなマンガだけ描いて暮らせるなんて、こんな僥倖ほかにないっ…!」という喜びにみちあふれたインタビュー。ハッピーエンドにこだわっている点も興味深かった。福本先生も「マンガ家になってよかったのは、マンガ以外のことはしなくてもいいこと」と仰ってたっけ。ところで夜話本に書いてあったんだけど、高橋先生のアシスタントって全員女性なんですね。へーへーへー。
この本のインタビューの本宮先生が本宮先生すぎて笑いました。「俺の空」は教養のために1巻を読んだけど、続きを読む気にならず。

オレのまんが道―まんが家インタビュー (1) (少年サンデーブックス)

オレのまんが道―まんが家インタビュー (1) (少年サンデーブックス)