たまに、何年か前にいただいたメールを読み返すことがあります。「あのとき悩んでいらしたあの方は、いまお元気なのだろうか」とか、「今でも彼のことは好きなのかしら、それとももう好きではなくなってしまったのかしら」とか、いろいろ考えたりします。考えても答えが得られる種類のことはないのですが、ついつい考えてしまいます。もうファンをやめてしまわれている可能性もあるので、なんとなく、私からメールを出すことはできません。

見ず知らずの私に、だいじな気持ちを打ち明けてくださるかたには、例外なく心打たれます。勇気のない私には出来ないことです。聞かれれば何か答えることは出来るかもしれませんが、自分から進んで相手に気持ちを打ち明けるのは、私には困難です。だから日記を書いているのかしら、とも思います。
たとえ私の意見に納得がいかない、と言われようとも、それは私にとっては結構どうでもいいことです。読んだ人が、そのとき自分が感じたことをだいじにしたらよいのではないか、そんな風に思います。「こんなことを考える自分がおかしい」とか「醜い」とか「性格がわるい」とか、そんな風に感じる必要はないと思います。誰かを好きだからつらいこともあります。嫌な気持ちになることもあると思います。結構、ひとりで悩んでいる方って、多いのかもしれません。皆さん、自分と少しでも似た気持ちでいる人を探しているのかな、と思います。


今書いたことは、別に特定のかたを想定して書いているわけではないのですが、なんとなく、何年分かのメールを読み返してみて、そんな風なことを考えました。インターネットって不思議ですよね。私は、出来ればお会いしてお話を聞かせていただきたいと思ってしまいますが、メールはあとに残るし、読み返すととてもいいものです。自分の返信した内容を思い返すと、恥ずかしくて顔からファイヤーしそうになるのですが。そういう意味でも、やはり一度お会いしてみたいと感じます。