のだめカンタービレ 1、2巻

文句なしに面白いっす！！
何も考えずに楽しむには最適な漫画だと思いました。誰にでも好かれそうな柔らかい雰囲気があるのは、絵がいいせいかな。あとは何と言っても、ヒロインのキャラクターが最高。読み始めるまでは、てっきりのだめの一人称のお話なのだと思っていたのですが、これは、「千秋先輩（主体）とその奇妙な仲間たち」のお話なんですね。こののだめのキャラは、ジャニヲタとか、「萌え」を知ってる女子はつい共感してしまうと思うんですけど。この部屋の汚さ、アグレッシブさ、思い込みの激しさ、妄想力のたくましさ、食い意地のはりっぷり。はた迷惑な一途さと申しますか。よくわかんないけど超共感した。特に部屋の汚さに共感した。多分『のだめ』は、ふだん漫画を読まない層にもウケている作品だと思うのだけど、非ヲタク層にとってのだめのキャラクターってどんな風にうつるんだろう？　私みたいについうっかり共感したりするのかしら。それともドン引きしつつ楽しんでる感じなのかな。つーかふつうは千秋先輩視点なのかも知れぬ。私なんかはのだめ、真澄ちゃんサイドに全力で共感してしまうんだけど、普通の女の子は千秋先輩に共感するのかも知れない。ちょっとこのへん気になるので、周囲に調査してみよう。
面白いんだけど、もうひとつ、私の好みどんぴしゃりな漫画じゃないのはなぜだろう。理由は多分、あんまりドロくさくないから。バイオレンス＆エロスがないんだもん。何だかんだいってものだめはかわいいし、全体的にオサレな雰囲気があるのよ。『ハチクロ』もそれが理由で手を出してないんだけど、芸術を学ぶ学生たちがダサくてイモな美意識しか持ち合わせていなくてはリアリティ出ないし、話になんないはずので、これはしょーがないことだと思うんだけど。

関係ないのですが、登場人物たちがふつうに肉体関係を匂わせる発言をすることにビビり申し上げた。久しく少女漫画を読んでいなかったもので。そーいう生々しさ込みが許されるのは、A5版（岡崎京子、桜沢エリカ、西村しのぶサイズ）の少女漫画だけだと思ってました。あとヤンユー系。のだめは何で連載してるんだろ。

キャラクターでは、特に誰もツボに入る人がいないので、私はのだめが一番好きです。顔は留年太郎氏が一番好き。千秋先輩は萌えキャラなのですが、今ひとつ私のツボに入りません。怒りんぼなキャラ大好きなんですけどね〜。ファザコンっぽいし。何でだろう。ただし、千秋先輩のルックスは素晴らしいと思います。こーいう簡素な線でオトコマエを描ける人って素晴らしいと思う。例：さくらももこにおける大野君、ごくせんにおける弁護士のセンセイ（名前失念）*1、岡田あーみんにおける天湖森夜・極丸。

のだめカンタービレ（1） (講談社コミックスキス (368巻))

のだめカンタービレ(2) (KC KISS)

*1:

ごくせん 14 (YOUコミックス)