萌え文庫

Hyper Hybrid Organization 00-02 (電撃文庫)

Hyper Hybrid Organization 00-02 (電撃文庫)

最近某さんと「私やくざものって結構苦手なんだよねー」「あーわかるわかるーだってやくざってなんかこわいしーどことなく耽美なかほりがするしー」なんて話をしていたんですが……ゴメン!前言撤回!やくざイイ!!ていうかむしろ積極的にやくざがいい!!!!

というわけで電撃文庫異色の(と言いつつほかは読んだことないので知らない)任侠ものでございます。お、おもしろい。お姉さんハァハァしちゃう。普通に話がおもしろい上に出てくるキャラクターがことごとく魅力的。お茶目な風来坊・宮内さんも私的にかなりいーんですけど、やっぱりここは「実は茶碗蒸しを作れる男だった」速水社長が!速水社長が素敵ング!やり手のインテリやくざのくせに、病院の施設で茶碗蒸しを作る男・速水。そ、それってレシピはなしですか?具材を用意させてまで作るものなのですか?なんかもう惚れるしかないって感じ。部下にあたる男にも敬語を使うところもナイス。ハートにキた。ハートに電撃文庫
そういえば、そもそも茶碗蒸し作りの発端(?)が、これから手術を迎える薄幸の美少女・恵美ちゃん(この娘いいコだよね)のための激励・銀杏パーティーだったのですけど、この銀杏パーティーという発想がとっても不思議。この作者さん天然?すごく不思議だった、この流れ。ヘーキで人殺しする手で、病院の中庭でしぶしぶ銀杏の皮を剥かされる狂犬・岡崎の図とか、この奇妙に弛緩した空気はなんじゃろう?でもこれが物語の絶妙なスパイスになっている気がする。

あとあと、某さんがモエモエしてる速水さんのボディーガード、高杉一也たんなのですけど、ご、ごめんなさい。私も相当燃えてる。だってね、ハートに電撃キちゃったの。だってね、一也たんてば自分を粗末にし過ぎなの。基本的にクールで礼儀正しくてナイスなシャイガイのくせに、素敵に無鉄砲さんなの。私って無鉄砲な使命感メラメラの男の子にめっぽう弱いの。はぁ。これを萌えキャラと認定せずに、おたくがつとまるか!

そんなこんなで萌えキャラ揃いなの。基本的に30代以上の男性キャラがメインのお話なんだけど、脇で出てくる女性もいい感じだし。宮内さんと村上女医のコンビネーションが結構好き。



今2巻を読んでいる途中です。序盤に勃発したやくざの組内の派閥抗争から発展して、これからとある秘密結社が誕生するらしーんですけど、その発端となるものを作り出す医学博士たちがいまだ謎に満ち満ちてる段階です。続きがちょう気になります。殴りこみしかけた宮内さんはどーなるの?恵美ちゃんの身体はどーなるの?藤岡さんは何を考えているの?佐々木さんは私の予想通りのナイスガイなの(ナイスガイでいてほしい)?速水さんはどーなるの?そして何より、一也たんはどーーーーーーなるのっ!?気になりすぎる。十年後の日本の経済状況よりも気になる。いや、やっぱり十年後の日本の経済状況は気になるかも。というわけで十年後の日本の経済状況と同じくらいこの物語の行方が気になる。
とゆーわけで今日も「は、早く続きが読みたいィィィ」と思いながら下車駅で泣く泣く本を閉じました。これからしばらくこの本で萌えつないでいけそうです。ありがとう。


それにしても電撃文庫のフォントは読みづらいのォ〜。スカスカしてる。文字が小さい感じがする。これじゃー老眼の人は読めないね。あとこの作者さんの擬音の表現の仕方にいまいち緊張感がないような気がしてちょっと気になった。別にいいんだけど。