美味しんぼを買う

美味しんぼ (1) (小学館文庫)美味しんぼ (2) (小学館文庫)
雄山&士郎よ‥‥アンタら親子喧嘩に人巻き込みすぎだよ‥‥。
ていうか結構似たモン同士だよ‥‥。初期山岡に関しては、「この親にしてこの子あり」、雄山の血としか思えない歩くエネミーメイカーの傍若無人ぶりに、ワタクシフォローの言葉もありませんよ。
「でも、そんな山岡さんが好き。」
それが人類の総意だと思う。という訳で心置きなく叫びたい。


やまおかさん、さ・い・こ・う。


まさか美味しんぼを読んで涙する日が来るとは思わなかった。
けど泣いた。私は男泣きに泣いた。それも一巻の山岡さんと浮浪者美食家の辰さんと肩組んで飲み歩いてるコマで泣いた。ああああーーーー士郎くん、アンタ孤独だったんだね、心のダムに涙ためてんだねっ! 泣けるよ〜。初期のこの絵柄いいんだよなぁ。この垢抜けない感じの線が、何とも泣かせます。
栗田さんも私が思っていた以上にしっかりした女性で、結構初めからちゃんと山岡さんと向き合おうと努力する人なので見直した。何しろ彼女の味覚の確かさは、一般人として異常。おまけに美味を表現する語彙も、評論家に負けてません。素晴らしいです、栗田さん。流石女帝です。
雄山に関してはもうコメントの仕様もありません。カワイイです。愛いヤツです、愛いヤツ。こんなに大人気ない大人、久しぶりに見ました。「傍若無人」とか「横柄」とか、そんな言葉じゃ追いつかない位のスケールのデカイ駄々っ子っぷりに、思わず私の頬も緩みます。かわいい!雄山かわいい!!
ところで一巻から初めて読んでみて思ったんだけど、『美味しんぼ』の親子関係って『頭文字D』に似ているかも知れない。親が息子に強要して、自分と同じ道を歩ませようとする所が。無理やりに身に付けさせられた知識やテクニックと言うのかな。それが理想的な形で花開いたのはまったり親子の代名詞、藤原親子であり、決裂してこじれたのが、雄山&士郎親子であると言うのかな。
っていうかこういうパターンはよくあるのかな。