今日電車の中で女の子が泣いていた

今日電車の中で、斜め向かいに立っていた女の子がほろほろと大粒の涙を流していました。私は詰まらない文庫本を読んでいたんだけれど、それに気づいてからは彼女のことが気になってしまって、読書どころじゃなくなりました。私よりも一つ前の駅で下車した彼女は、足早にホームの階段をおりていきました。

「あの涙はなんだったんだろう」。
呆然としてしまう位、彼女の足取りは軽く、けれどしっかりとしたものでした。
一体なんだったんだ。
何だか凄く置いてけぼりをくらったような気分です。
まぁ、かなしいから泣いていたんだろうな。
結構、人の泣き顔とか好きな自分です。鬼でしょうか。
でも一応私でも、嬉し泣きとそうじゃない涙の違いくらい、なんとなく分かるわけです。