天国の階段 第19話・ミラの計略

悲しい結末は大体予想がついていたのに…。エンディング、海辺で一人ピアノを奏でる彼の姿を見た時から、こうなることは分かっていた(BY.Melting Snow)。嗚呼、どうしよう。もう本当に辛い。

嗚呼、本当に辛い。
この一時間、彼の涙を見続けるのが私にとってどれ程の苦行であったのか、文字なんかじゃとても書き表す事は出来ない。はっきり言って、アイなんて言葉じゃ言えない。それ程に愛し過ぎて辛い。


一応このドラマがどんな話かと説明しますと、幼い頃母を病気で亡くしたハン・ジョンソ(チェ・ジウ)は、辛い日々をチャ・ソンジュ(クォン・サンウ)に支えられ、二人は兄妹同然に仲睦まじく日々を過ごす。幼いながらも互いに強い絆を感じ合っていた二人は、温かな愛を誓い合う。しかし、大規模なテーマパークを経営する会社の御曹司であるソンジュは経営学を学ぶため海外に留学することになり、二人は離れ離れに。そしてチョンソ(=ハン・ジョンソ)の父が女優のテ・ミラと再婚することになってから、彼女の運命の歯車が音を立てて狂い始める。実はこのテ・ミラがとんだ食わせ者で連れ子の娘・ユリ(キム・テヒ)と共謀してチョンソをいじめぬく日々が待ち受けていたのだ。そして、懸命にいじめに耐え抜くチョンソに見守り、惹かれていったのは、ユリの兄でありチョンソの義兄であるテファ(シン・ヒョンジュン)。遠くに住むソンジュを心の支えに何とか日々をやり過ごすチョンソ。そしてやっとのことでソンジュの帰国が知らされたその日、なんと意図的にユリによってチョンソは車で轢かれてしまう。重体で病院に運ばれたチョンソの元へ何食わぬ顔をして訪れたユリは、彼女の身元を証明する一切を奪い逃走。そして目覚めたチョンソは、全ての記憶を失くしていたーーーーーーーーーーーー。
実の妹が殺人未遂を犯したこと、そしてチョンソがソンジュを心から慕うことを知っていたテファは、チョンソへの想いを断ち切ることが出来ずに、記憶の無いチョンソに真実を告げずに彼女の身柄を引き取る、という残酷な決断をしてしまう。自分がチョンソだと言うことを思い出さずに、新しい人生をスタートさせたチョンソ。やがて、絵を描いて慎ましやかに暮らすテファとの間に小さな愛が芽生えるのであった。
そんな中、何も知らずに帰国したソンジュ。偶然に街で見かけたチョンソの姿に必死に自分を思い出す様訴える彼に、戸惑うばかりのチョンソ。しかし、ソンジュは諦めない。
で、あーだこーだあって二人は再び想いを通い合わせるんですが、その間もテ・ミラとユリのコンビが滅茶苦茶邪魔するんですよ。もう、私は本当にこの二人が憎くて……。機会があったら東京湾に沈めたいくらいに憎いです。
大女優であるミラの娘であることを利用してユリがソンジュと無理やりに婚約したり、ミラの陰謀でテファが贋作売買で捕まったり、もう兎に角主役の二人は引き離されまくり。一度は「友達に戻ろう、別れよう」と決断を下すも、やはり離れられない二人……。
そして事故をきっかけにチェ・ジウは失明の危機に……! 濃い霧のかかった様な視界の中で、必死にソンジュを探し続けるチョンソの姿が涙を誘います。そしてそんなチョンソを見ていられないとばかりに苦しそうに彼女を見つめ続けるソンジュの姿と来たら、人間・失格桜井幸子の誠の手紙朗読ナレーション位泣けます。
駄目。私、泣かされると、相手のことを好きになっちゃうんですよね。