筋肉

 『どんな人をセクシーだと感じますか。生き方と造形的なこと、両方伺いたいです』
多田由美「働いてる人。他者を意識しない人。三歳児みたいに相手によって自分を作らない人がいいです。それから必要によりついている筋肉。働く人の筋肉は美しいです。体は働くための道具。道具としての体。そういう自意識の無さがいい」

この多田由美さんの受け答えに非常に共感しました。私は元々は筋肉の発達した人は余り好きでは無いんです。それでも、ファンになった頃からずっと光一さんの鍛えた体はとても美しい、好ましいと思っていて、この言葉を読んで「私は彼の体の自意識の無さに惹かれているんだ」と納得しました。舞台やコンサートを乗り切る為の筋肉。道具としての体。ソロコンのDVDのジャケット写真も、いかにも「働く男」風な感じですね。私はとても好きです。彼は効果的な筋肉をつけるための方法とか、そうなるだけの人体のメカニズムとか、そういうものには興味がありそうだけれど、実際鍛えるのは特別好きでは無いんですよね。ファンの人の中で「光ちゃん鍛えるの好きだから(笑)」と書いている人もたまーにいるけれど、私はそうでは無い様に思う。本人もそんな様な事を言っていたし。鍛えられた彼の体には自意識が無い。だから美しい。体を張って仕事に打ち込む人って美しい。ファンとしては、本当は危ない事は余りして欲しくないけど。
ただ黙って座って微笑むだけでお金を出す人なんていーっぱいいるだろうに、私よりよっぽど綺麗な姿かたちをしているのに、体を張って仕事をしているんですよね。以前「身を削って舞台に立っている」という様に書いていらっしゃる方がいて、本当にそんな感じだなと思ったのですが、そういう意味でも舞台での光一さんの姿は胸を打ちますね。多分、ジャニーさんも「それでドラマが成立する」と思っているから、登場人物に役名をつけず、タレントさんのお名前をそのまま使うのでしょう(勝手な憶測)。それだけ自分の所のタレントさんに自信があるんだろうな。いやはや、素晴らしいです。でも光一さんて精神的にマゾっぽい(と私は思う)から、自分の肉体の限界を感じるのとか、ちょっと好きそう。そういう意味で彼は自虐的だと思う。舞台の千秋楽が近づいてやつれてくるにしたがって笑顔の輝きが増してくるように思うのは私の気のせいか。早くShockが観たい。

それにしても剛さん曰く「光一はドS」らしいけれど、本当かなぁ。でも本人に向かって直接暴言(?)を吐いてしまうのは光一さんかも知れませんね。剛さんはそういう「天下無敵」な光一くんが一番好きなんでしょう。