自分が「ファンである」と認識するタイミング

「ファン」って不思議な生き物ですよね。人はいかにして誰かの「ファン」になってしまうのでしょうか。「ファン」と「普通の人」の境目はどこにあるんでしょーか。面白いですね。私としては誰かのファンになるっていうのは、『気になるあのコの顔が見たい(歌手なら「歌声が聴きたい」俳優なら「芝居が見たい」など)がために、「自ら努力をして」それを叶えること』の積み重ねから始まるなぁ、と思います。その人の笑ってる顔が見たい! なんて思って、書店に駆け込んで雑誌を購入してしまったり、レギュラー番組をチェックしてしまったり、録画機能の発達したレコーダーで編集&ほじょんほじょんをし始めてしまったりなんかしてしまったら、もう立派なファン…というよりヲタですね、ヲタ。
大事なのは勿論「顔が見たい!」と願う気持ちそのものでもあるんですけど、お茶の間ファンと所謂れっきとした「ファン」の違いっていうのは、そこでお金を使うかどーかっていうのもあるんじゃないでしょーか。やっぱり好きな人の為なら、お金も惜しくないですよね。今月正直財布残り三桁…でもテレビ雑誌なら安いし、久々ツーショットだしキャメラマンさん諸永さんだから買いっ! …なーんてやってる人はファンです。そこで「家族の目もあるし、雑誌なんて買ってたらキリ無いし、今回はヤメとこう…」と雑誌を棚にそっと戻す事が出来たなら、お茶の間ファン。
あとファン特有の行動に「CDやDVDを必ず予約して買う」というものがあると思います。私は昔バンドのファンだった頃はCDを予約した事なんて殆どありませんでした。それがどうでしょう。KinKiのファンになってからは、「NO 予約,NO ヲタLIFE」位の勢いで、事前の予約だけは欠かすことの出来ない、立派なファン活動の一つになってしまいました。恐るべし、ジャニーズマジック。恐るべし、ギネス記録のプレッシャー。ほんっとKinKiのファンってちゃーんと予約するから偉いよね! 毎回毎回、皆様行動が早い人が多くて感動しています。素晴らしい! 私はズボラなので、危うくKISS2の初回も買えなくなりそうでした。結局タワレコで買えたのですが。タワレコは発売後暫く経っても初回限定版が普通に置いてたりするので、結構穴場です。
ファン特有の心理として挙げて置きたいのが、その人に具体的な希望や妄想を抱き、嬉々として人に語るっていうのがあるんじゃないでしょーか。例えば、「髭でロン毛の剛さんが『心の恋人』を絶唱する様をコンサートの最前でガン見したい」とか、「こーちゃんの声質にゼッタイ似合うハズだから、このアーティストの、特にこの曲をカバーして見て欲しい!」とか、そういった極めて具体的な妄想を抱き始め、しかも人に語り出したらもう終わり。立派なファンですね。内容が具体的であればある程、妄想が膨らめば膨らむ程、「ファンらしいなぁ」と思います。
前に友人が「『〜の頃の、○○ちゃんが好き』って語り出したらもうファンだよ」と言っていて、なるほどと思いました。私も『サイボーグの頃の光一さんが好き』とかあるもんなぁ。時期を特定するっていうのがオタクくさいかも知れない。
あと私のファンとしての活動のメインに挙げられるのは「フォローにまわること」かも知れない。なんか知らないけど、私の好きになる芸能人って、一般の方に「ちょっとキモイ」とか「ナニ考えてんだかわかんない」とか「ゼッタイ性格悪そう」とか良く言われるんですよね。そういう事言われると、「いやいや、ホントはそんな人じゃないんだよ、確かにちょっと変わったとこあるけど、『本当は』これこれこういう人なんだよ」なんて言って訂正&フォローしたくてしょうがなくなる。これもファン特有の心理なのではないかと思うんだけど、別に他のファンの方は誤解されてても訂正したりフォローしたりはしないのかなぁ。
色々書きましたが、上に書いたことはあくまで私の思う「ファン」像なので、当てはまらない人がファンじゃない、とか、規定するつもりは無いんです。ただ、自分に当てはめて考えてみたとき、「ファン」ってこんな感じかなーと思っただけなので、好き勝手書いてますが、どうかご容赦下さい。