私にもいつか、蛾を美しいと思える日が来るのだろうか

最近、先月やそのまた前の月じゃー考えられなかった位「剛さんカッコイイ!」っていう文句を随所で見かけるんですが、なじぇだろう、いいことなのは分かってるんだけど、なーんか物寂しいのです。やっぱり「ソロ活動の時にこそ、本人の持つ個性が如何なく発揮される」ものなのだろーか。
あと今回のライブでは、結構、曲の途中に剛さんの笑顔が見られることがあって。歌っているときは絶対笑わない彼が好きだったけど、あんな顔されるとやっぱり、ファンとしては単純に嬉しいんですよね。気分が高揚してる感じの自然な笑顔。でもああいう顔はKinKiの時には観られないの。そういうのがどうしようも無く切ないんですよね。でも剛さんが幸せそうだと、嬉しいんだけど。ここの22日付けの日記(id:hondakyou:20040822)で岡村ちゃんファンの方がコメントして下さった、「僕は剛君を見ると、やはり「正直しんどい」と思い、光一君と一緒に出演していないと不安になってしまいます。」というのはファンの私ですら物凄く分かるし、やっぱり剛さん一人じゃ何かと「不安」になるのですよね。KinKiはKinKiでだいぶ不安なんだけど。そのコメント欄にも書いたけれど、雑誌Quick Japan岡村靖幸のインストアライブのレポが載って、その中で「虫へんに、我と書いて、岡村靖幸。人間は蝶の優美さは簡単に認めても、蛾の美しさは認めようとしないものなのだ」という様なことが書いてあって、ちょっと剛さんを思い出しました。アイドルを蝶としたら、一人で活動してる彼はまさに「自我」が前面に押し出された「蛾」なんですよね。いや、私は蝶も蛾も、というか虫全般得意じゃないんですが、分かりやすい例えだと思うんで便宜的に使わせてもらいます。別に剛さんが蛾のよーに汚いなんていってる訳じゃないんですよ(でも彼は故意に自らをよりダーティな方向へと追い込む癖があるとは思う)。虫嫌いな方すみません。

光一くんと一緒に、ちょうちょみたいにひらひら舞ってる彼がすきなんだけどな。圧倒的に軽やかだから。蛾ってね、あの厚ぼったい、重苦しい〜雰囲気が苦手な人が多いと思うんですよ。実際は蛾は蝶の一部なんですけどね。種類として別個のものという訳ではないらしいんですけど、それでも、彼にはまだ蝶でいてほしいし、みんなにもそう思われていてほしいんですよね。


昨日carmineさん(何度もお名前お出ししてすみません)の日記に触発されて剛さんのアイドル観について少し書いたけど、これについてはまだいろいろと想うことがある。私はみなが言う程に彼が「ジャニーズという体制」「ジャニーズ的なきらびやかさ」を嫌っている様には思えないのだが。むしろそういうものがなんだかんだ結構好きだと思うのだが。私のこの考えの根拠は、「光GENJIに憧れていた」という彼の発言にあります。その中でも佐藤アツヒロさんに憧れてた、という辺り、後の彼の方向性を予感させるモノがありますが、その真っ先に事務所辞めてそうなアツヒロ先輩ですら、今でも現役でジャニーズ事務所に所属して頑張っていらっしゃる訳です。この方、凄く賢いですよね。事務所に残るか残らないかで、かなり道は変わってくると思います。
彼の個性は「自由を束縛されてこそ光るもの」と思っているので、私としてはまだまだアイドルという「肩書き」(のひとつ)は捨ててほしくは無いのですけど。
剛さん本人は、ファンがこういう事考えたりしてるの自体がうざったいんだろうなぁ。
剛さん、ごめんなさい。明日の貴方に、幸いを約束する光あれ。