それぞれのソロ活動について

KinKiKidsは二人とも作詞・作曲をしますが、私は光一さんには作曲の、剛さんには策士・・・いや作詞の、それぞれ素晴らしい才能があると思ってます。特に光一くんの作る曲は私は個人的に凄く素敵だと思っていて、彼の作る曲は、KinKiKidsの音楽の路線を好きなファンは勿論、所謂「ジャニーズ的路線」の楽曲を好む人種(このジャニーズ的路線、というのがミソ)に、普遍的に受け入れられるクオリティーの高さを持ってるとずっと信じていていて、5月のソロコンにて、それを確信しました。勝手に確信しました。
光一くんのソロコン、とっても素晴らしかった。何が素晴らしかったって、全てが素晴らしかったんですが、それって随所に散りばめられた彼自身の作った曲が素晴らしかったからなんじゃないかな、って私は思ってます。無論バックについたMA、ダンサーさん、彼らをサポートするスタッフの方々、あと、一人で頑張る彼に暖かい声援を送り続けたファン達(マジで暖かだった。KinKiコンの時と温度が違う。これは大きなソロコン精神的Shockの一つだったりする)、そして堂本光一という人の持ってる果てしないパワー、その一つ一つが欠かすことの出来ない要因だったに違い無い。

でも、光一くんのソロコンが、「KinKiコンとも、Shockとも、全く別の世界観を提示していたか」と言われると、私はそうは思わない訳で。しかも光一くんは敢えてそうした部分もある気がするし、Shockの演出も、必要なものだったと私は思う。

私が危惧しているのは、今回のソロコンを観たことで、確実に堂本光一ファンのKinKiコンへのモチベーションというか、欲求が低下してしまったのではないかということ。
剛さんファンはやっぱり、もとがジャニーズファンだったりする子は特に「ソロも見たいけど、KinKiの剛さんも観たい!」って、ソロがあるから余計にそう思うと思うんだけど、逆に光一さんに激しく偏ったファンっていうのは「ドームしかやらないKinKiコンより、好きなダンスも沢山観られて、近くで観られるソロコンで地方まわる方がずっと楽しい」って思っちゃう様な気がするのです。
うーん。KinKiに拘る理由がなくなってしまうというのかな。
つまり、堂本光一のソロコンサートというのは、あくまでKinKiの世界観の延長線上にあるものだった、と。それで私はいいと思ってるんです。で、話を初めに戻します。そこで、私のツボな、光一さんならではのKinKiコンとの一番明確な違いって、セットリストの彼の作った楽曲の占める割合なんですよね。本当に、今回のソロコンで初めて聴いた曲とかもあったんだけど、どれも良い曲。好きだなぁ・・・
ってこれは好みだから「いいなあっ!」としか言いようが無いんですけど。
で、私がホントにもどかしいな、って思うのが、堂本光一には、作曲に対して「こんな曲作りたいなー」とか、作らずに居られない!みたいな『衝動』のようなものを全く感じないという点なんですよね。それってすっごく悲しい。昔吉井さんが「アナタ、作ろうとしてアルバム作っちゃイカンよ」と偉いさんから言われた話をしてましたけど、光一くんはきっと、死ぬまで作ろうとしてアルバムを作る人なんじゃないかなって思うんです。
はあ・・・


逆に剛さんは表現したい衝動がほっときゃー体中から溢れてくるタイプ。それってすっごくアーティスト的だとは思うんだけど、彼には如何せん創造者としてより、表現者としての才能がありすぎる。
無理して自分で曲作らんでも・・・って思わずファンでも思っちゃう位、彼は人が作った曲にすんなりと入り込んで、自分なりの解釈と味付けで歌うことが出来る人だと私は思うんですよね。

ああ・・・だから私は今こそ二人が共同で作った楽曲をもう一度聴いてみたいなと思うわけですよ。