アイドル

わたしはアイドルとしてのキンキキッズを好きになった。
そもそもファンになったきっかけというのが、友人に誘われてついていったコンサートだった。
私はそれまでジャニーズのコンサートを見たことがなく、初めて触れるジャニーズの文化に、ただただ圧倒され、魅了された気がする。
それから徐々に彼ら自身にも興味を持ち、なんだかんだとファンを続けている気がする。
わたしがファンになった当初は、彼らがこんな風にソロ活動をして、こんな風に曲を作って、こんな風に活躍をするようになるとは思ってもみなかった。
当然、彼らの音楽性も見えなかった。

つまり、別にわたしは彼らの音楽性に惚れてファンになったわけではないのだ。
もちろん、「キンキキッズ」というグループのもつ音楽性ははじめから好ましいと思ったし、それをきっかけにファンになったということもある。
だけれど、彼ら個々人のもつ音楽性については、少なくともわたしがファンになった当初はまったく未知数だったように思う。

光一さんの作る曲調には「らしさ」があり、多様性を見せることはあっても、極端な「変化」を感じさせることはあまりないように思う。
「わーこういう曲も作るんだ」わたしはいつも新鮮に彼の曲を聴いているし、
「ああ、こういう曲光一さんっぽいね」わたしはいつも彼の曲に懐かしさも感じている気がする。
けれど、剛さんは明確なギアチェンジを、けっこーな頻度で繰り返している気がする。
「こうきたか」
「わぁ今度はこうきたか」
毎回、驚きを嬉しく受け止めつつも、けっこーついていけないものを感じてしまう。


わたしは光一さんの作る曲が好きだ。好みだと思う。

最近常々、「ミュージシャンを好きになったわけではないのに、その人の曲が好みだというのはすごいことなんじゃないか?」という気がしている。

剛さんに関してはすごーく好きな曲もあれば、そーでもない曲の落差が激しい(でも声が好きだからよく聴くんだけど)。

でも彼らのファンのなかに、頭から彼の音楽性を否定して
「曲にはキョーミないのよッ!」
というスタンスの人は少ない気がする。
ライブも行くし、CDも頑張って買う人が多い(ようにわたしには見える)。



アイドルのファンというのは、みなこうも健気なものなのか。
みな彼らの音楽を必死で受け止め、こころして聴いている気がする。
その熱意にわたしは感動する。
その包容力にこころがふるえる。
なんかそういう必死なファンがいいなーと思う。
アイドルのファンは素晴らしい。
ポジティブなパワーを感じる。