Comic Baton

ドッギャーーーーン!!!
Comic Batonなるものをid:mya888さんにまわして頂きましたー! 光栄すぎて鼻血を吹きそうです。いやいや、全然忙しくなんかありませんので。お気遣い頂いてスミマセン……。それよりmyaさんのセレクトが素晴らしすぎます。卯月妙子の『実録企画モノ』を少女漫画にカテゴライズしてる所とか。少女漫画?! 少女漫画なのですかmyaさん!! 
そしてそして、うかうかしているうちにid:hatateさんにも回して頂きました! 真帆さんのセレクトにもシビれます。こんな素晴らしい方の後に私なぞが答えてよいものなのであろうか…!
でも女たるもの、やるときゃやらねばならん!!
では質問に答えて行きたいと思いますー。
■本棚に入ってる漫画単行本の冊数
今どれくらいなんでしょう。中学の時一度数えたら1000くらいだったんで、順調に増えてるとしたら今2000か3000くらい? そんなに無いかなァ。大分売ったしなァ。じゃあ1500で。1500くらいだと思う、多分。マンガを読む媒体としては圧倒的に単行本が多いです。雑誌は余り読まない方だと思います。
■今面白い漫画
市さんから教えて頂いた、イブニングで連載してる『勇午』。
鋼の錬金術師』、『DEATH NOTE』。と書くと何だかHOTでNOWでYOUNGなオタクみたいじゃあありませんか。最近のマンガ、あんまり読んでないな。あとは『ベルセルク』『餓狼伝』『ホムンクルス』くらいだなァ。
■最後に買った漫画

ジョジョの奇妙な冒険 63 (ジャンプコミックス)

ジョジョの奇妙な冒険 63 (ジャンプコミックス)

↑美しい表紙だ。
ジョジョの奇妙な冒険』54〜63巻まで。ついに五部がおわっちまったァ……。集団劇メインの五部もいいんだけど、スタンドの能力が少し複雑化し過ぎてしまった感があるな。もう少しシンプルな方が「人間の戦い」の面白さが出ると思うのだが……。勿論これもいいんだけどね。アバッキオブチャラティが好き。カッコイイ。ジョルノ最強伝説。

と思ったら思い出した。次の日マンガ買ってたよ。
諸星大二郎の文庫。

なんか諸星大二郎の絵って、物凄いエロくない? 多分、私が男だったら体が反応してると思う。何だろう。雨上がりに拾って読む少しシメったエロ本みたいに、不思議とクるものがある。別に美しい女性が出てくるわけでも、魅力的な肢体の男性が出てくるわけでもないのになァ。生々しいんだな。エロスを感じる。大友克洋とか、リアルだけど生々しくない。だから全くエロスを感じないのであーーーーる。そもそも女に興味なさそう。
■よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画
Ⅰ、『ハンサムな彼女吉住渉
↑これが私が生まれて初めて買ったマンガの単行本だ!!(本当は『うわさの姫子』だけど、姫子は古本だったから除く)
私が生まれて初めて買った(二回目)『りぼん』に載っていたこのマンガとの出会いが、その後の私の人生を大きく変えてしまったのである(大げさ)。当時りぼんに連載していたマンガは結構クオリティーの高いものが多くて、大人になった今でも読むにたえるものも多いと思うのだけど、この作品だけは特別なのである。当時の私は、吉住渉を神のように考えていた。『ハンサムな彼女』を読みたいがために、一ヶ月の生活を乗り切り、生き延びていたに等しい傾倒ぶりだった。とにかく作者の姿勢とタッチのCOOLさが魅力であった。冷静な距離感の中にも、確かな少女漫画らしい「トキメキ感」が凝縮されていた。作者としては無理をして書いているであろう「ハートがストライキおこしそう」的恥ずかしいモノローグも愛していた。
キャラで好きだったのは、主人公の未央ちゃん。未央ちゃん愛してる!!!! 愛してるよおおおおおおおおお!!! 一哉も好き。「かずや」じゃなくて「いちや」なところがすきだった。収も好き。収の番外編を愛してた。収最高! 特に風呂上りの収最高。学ラン万歳。あとこの間読んだら沖田さんに妙にシビれた。沖田さん…あんたまさかゲイ? どうでもいいけど、小学生だった当時は「呪い殺す!」とまで思っていた竹内みちるが、今読むと何だかかわいいキャラに思える。オレも大人になったな…ふッ……。
ハンサムな彼女』、大好きです。一生好きだと思います。
Ⅱ、『空の色ににている』内田善美
空の色ににている (ぶーけコミックス)

空の色ににている (ぶーけコミックス)

内田善美作品はどれも素晴らしくて、例えばジョジョが魂のガソリンだとすると、こちらの作品は魂の洗浄液、という感じ。読むと心が洗われるのですよ!!! 『消えたマンガ家』でも取り上げられ、今でもヤフオクに出れば画集が超高値でやり取りされているマンガ家さんですが、いやーこういうマンガを少女時代に雑誌で普通に読めていた世代の人達が羨ましくて仕方ないですね。『ぶ〜け』で普通に読めたんでしょう? 私なんかまんだらけで探しに探して手に入れたというのに。哲学的で、詩的で、なんと美しいマンガなのだ〜〜〜!!!と号泣せずにはいられない、素晴らしい作品。名シーンのオンパレード。
皆さん、古本屋さんで見かけたら迷わずゲットしましょう。
Ⅲ、『上等だベイビー』語シスコ
上等だベイビー (ジュネコミックス)

上等だベイビー (ジュネコミックス)

最近、語シスコの新刊が読めなくて寂しい。寂しいから単行本デビュー作の『LOVE&CATASTROPHY』ばかりを読み返している。短編集だが、ドイツもコイツも素晴らしい作品ばかりだ!!! 特に素晴らしいのが表題作の『LOVE&CATASTROPHY』。こういうマンガこそもっと評価されて然るべきだ。でもこの作品は既に日記中で何度も触れたことがあるので、別のものにする。松文館*1から出てる『Empty Heart』も相当好きでこっちと迷ったけど……。
『上等だベイビー』の中では『リハビリ中断』と『RAINBOWMAN』が素晴らしいですねえ。『リハビリ〜』みたいな、逃避の話は大好きですねェ。BGMは堂本 剛の「黒い朝・白い夜」で決まりだ! 『RAINBOW MAN』*2もいいなぁ。特に主人公と恋人の墓場前でのやり取りが好きすぎる。
ちなみに私はこの人のマンガに出てくる男の人がとても好きである。タレ目でガタイが良くて、言葉使いが少々乱暴で、そして溢れんばかりの愛があるのである。ヤベェ、超カッコイイ。マンモスうっとりだ。タレ目の男ってやっぱサイコー。タレ目しか好きじゃないよ、私。
どうでもいいけどこの作者の書くエッセイ*3は本当に面白い。ゴールドでやってた捨井タスコ*4との対談もいつか単行本に入れてほしいっす。
Ⅳ、『自虐の詩業田良家
自虐の詩 (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

自虐の詩 (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

↑最近、本屋のマンガ文庫コーナーでよく見かけるようになった。いい傾向だと思う。
マンガ嫌いのうちの父も楽しんで読んでいました。四コマなのですが、物凄く説得力に溢れた人生哲学が展開されるんですね。そこにシビれるワケですよ。勿論四コマらしいギャグっぽい見せ方もあるんですが、根底にあるのはペーソス。悲哀ですよ。でもそれすら「意味がある」と、この作品は全力で肯定してしまうのですね。私も強く生きなければ。ユキエさんのように。
イサオさんが好き。
よいマンガはすべからくキャラ萌えが出来る。それが私の持論。キャラ萌え出来ないマンガには「ハマる」感覚がない。
Ⅴ、『ジョジョの奇妙な冒険』(第二部)荒木飛呂彦
これはもう、シーザー・ツェペリが好き過ぎて……。シーザー最高シーザー最高シーザー最高!!!!! もう一回ついでに。シーザー最高!!!!!! ママ・ミーヤ、シーザー最高なのです〜〜〜ああ〜〜〜(号泣)。ディ・モールト大好きだァ〜〜〜! ベリッシモ愛してるゥ〜〜〜!!!!!


というワケで、私はジョジョは二部が一番好きなのです。ジョジョが、余りにも私の好みにマッチする素晴らしい作品だったので、途中から特に「このシーン、グンバツに素晴らしい!」と思ったページには付箋紙を貼りながら読んでいたのですが、後で見てみたら二部が一番付いている付箋の数が多かったのです。ノリもいいんだよなぁ。主人公のジョセフの性格も最高だし。
以下、特に私が素晴らしいと感じたシーン・台詞。(以下えんえんジョジョネタ)
▼「ストレイツォ! 来るのを待ってたぜ この程度できさまが死ぬとは思えねえがスピードワゴンじいさんのかたき! 宣戦布告だぜ!!」(第6巻25ページ3コマ目ジョセフ落涙)
▼「さわぐなッ この店は声がひびくんだ! 早く逃げねーとシタ入れてキスするぞッ!」
(第6巻32ページ2コマ目 ジョセフ)
▼「ストレイツォ容赦せん!」(第6巻75ページ3コマ目 ストレイツォ)
▼「だが我がドイツの医学薬学は世界一ィィィ! できんことはないイイィーーーーーッ!!」(第6巻108ページ2コマ目 シュトロハイム
▼「動物園の檻の中の灰色熊(プレズリー)を怖がる子供がおるか? いなァァァ〜〜〜いッ! やつは長生きしているだけのしみったれたただの原始人にすぎないと思うよこのシュトロハイムはァ!」(第6巻124ページ3コマ目 シュトロハイム
▼「(略)救い出してやる! そして一刻も早くエリナばあちゃんの笑顔を見るんだ!」(第6巻164ページ4コマ目 ジョセフモノローグ)
▼「あたしはテキーラ酒もってまいりましたの〜〜〜通ってもよろしいかしら〜〜〜〜〜」(第6巻169ページ1コマ目 女装したジョセフ)
▼「空気供給管にーッ!!」(178ページ)
▼「ご機嫌いかが〜〜〜? ハッピーうれピーよろピくねーーーハッピーうれピーよろピくね〜サンタナさんさあがおいっしょに………さん………しーーーーーハッピーうれピーよろピくねーーーー」(ジョセフ)
▼「(↑上記台詞の動機として)いやぁ〜〜〜ひょっとするとこいついいヤツなのかもしれねえと思ってさ! ちょっとさぐりを入れてんのよ 雪男やネッシーとかにも出会ったとき悪い者を最初から考えんのはよくねえと思うのオレ」
(第7巻12ページ1コマ目から ジョセフ)
▼「ああ切ってほしいのだーーーーーッ!!」(第7巻64ページ3コマ目 シュトロハイム
▼「考え方は違えど敬意を表するぜ シュトロハイム!」(第7巻64ページ4コマ目 ジョセフモノローグ)
▼「あのスケコマシイタ公がおれたちの会いにきたツェペリだとォ!!」(第7巻103ページ ジョセフ驚きに満ちて)
▼「おれはからかうのは大好きだがからかわれるのは大っきらいだぜーーーーーッ」(第7巻111ページ7コマ目 ジョセフ)
▼「(おれこういういーかげんなヤツ嫌いだ…)」(第7巻142ページ シーザーモノローグ)
▼「でも努力するのはめんどっチィーし! なんか楽シテ身につく方法は ねーもんかな〜〜〜」(第7巻142ページ ジョセフ)
▼「あ…ありがとうシーザ…は…波紋で心臓を…」(第7巻142ページ 8コマ目 マルク)
▼「マルクは…ただの若者だった…………普通の人びとと同じに…家族を愛し恋人を愛し国を愛し仕事にいっしょうけんめいのただの青年だった ただの若者だったッ!」(第7巻143・144ページ シーザー)
▼「な…んの…友人が殺されたのだッ! 目のひとつぐらいでへこたれるかッ!!」(第7巻190ページ5・6コマ目 シーザー怒りの咆哮)
▼「おほぉ〜んっ おほっおほっおほっおほっおほっ  ここ! これ……ここよここ! ここにちゃんとおれがいるのを見おとさないでほしいのよぉ〜ん」(第7巻195ページ3コマ目 ジョセフ)
▼「その必要はない! ひろいに行く必要はぜんぜんねーのよ!!」(第8巻20ページ5コマ目 ジョセフ)
▼「ちくしょう! あの野郎! おれの傷より重症のくせして! (JOJOはふざけた態度こそとってはいるが…ヤツはヤツなりに自分の宿命を真剣に考えている…あの怪物どもを倒さなくてはならないという宿命を!)」(第8巻46ページ2〜4コマ目 シーザー)
▼「(出血多量で意識朦朧でありながら一流の賭博師さながらの心理戦のブラッフ(かけひき)見事だった!! 波紋の修行つきあうぜ……………強く成長するんだ…おれも おまえもな…)」(第8巻63ページ6コマ目 シーザーモノローグ)
▼「(とはいっても……こいつも戦いのかけひきや自分の命を囮にしてまでスピードワゴンさんの命を助けようとした行動にこのシーザー感動したことは事実!)」(第7巻67ページ7コマ目 シーザーモノローグ)
▼「この女(アマ)!」(第8巻91ページ3コマ目 ジョセフ)
▼「(あ…あの女の目………養豚場のブタでもみるかのように冷たい目だ 残酷な目だ…「かわいそうだけどあしたの朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね」ってかんじの!)」(第8巻110ページ8コマ目 ジョセフモノローグ)
▼「(PROFILE OF CAESAR)★将来の夢……明るい家庭をもつこと」(第8巻122ページ シーザープロフィール)
▼「勘違いすんなよ おれはさっき怒ってたんじゃあねーーーぜ」「シー…シーザー!」「せ…せんせい! 彼を救うためにこのシーザーが手をかすことをおゆるしください!」(第8巻141ページ2・3コマ目 ジョセフ・シーザー)
▼「師範代! あんたのしごきに対して礼をいうぜ……グラッツェ! ロギンズ!」(第8巻201ページ 涙するジョセフ)
▼「う〜〜うううあんまりだ… HEEEEYYYY あァァァんまりだァァアァ」(第9巻11ページ〜 号泣するエシディシ
▼「いっておくがJOJOはいいかげんなへらず口をただくがヤツの良さは心の底の方にある」(第9巻32ページ1コマ目 シーザー)
▼「足りない長さはこのおれが……おぎなうぜ!」(第10巻20ページ 1コマ目 シーザー)
▼「ナイスよナイス! ヴェエエリィィィナイスシーザーちゃん」(第10巻21ページ8コマ目 ジョセフ)
▼「これはおれの血統の問題だ! ツェペリ一族の問題なのです カーズの居場所がわかっていて一族の恨みを晴らさないわけにはいかない!」(第10巻40ページ5コマ目 シーザー)
▼「シーザーは青春と未来を捨てた ヤケっぱちのどう猛さで命知らずのワルとなったのです」(第10巻51ページ リサリサ)
▼ 「とうさん!……………う…うお…おあああ…………あ…」(第10巻63ページ 1・2コマ目 シーザー)
▼「ワムウ! ねめんじゃあねえ!(ギラン)おれの精神テンションは今! 貧民時代にもどっているッ! 父がきさまらのワナに殺されたあの当時にだッ! 冷酷!残忍! そのおれがきさまを倒すぜッ」(第10巻82・83ページ シーザー決意の雄たけび)
▼「リサリサ先生 たばこ逆さだぜ」(第10巻138ページ4コマ目 ジョセフ)


…とここまで書いたらつらくなってきた(しかも超時間かかった)ので、そのうち続きを書きます…。私的ジョジョ名台詞集作りたい。
萩尾望都作品はあえて入れず。

■バトンを回す5人
5人も回せないよ……。もう最近バトン回りすぎで、なんかいろいろ無理なので今回はごめんなさい、ここでストップさせて下さい(泣)。根性ナシですみません!

*1:だからといってただのエロマンガだと思うなかれ

*2:このタイトルはイエローモンキーの曲名からとってますね

*3:というか魂の雄たけび

*4:現薔薇イズム先生