松本隆の対談集

松本隆対談集 『KAZEMACHI CAFE』

今日本屋さんで立ち読みしました。萩尾望都さんとの対談が読みたくて。古いお友達同士でいらっしゃるそうなんですが、萩尾さんは本当に交友範囲が広いなぁ。作家の方とか、結構ジャンルを問わずお友達がいらっしゃる様な気がします‥‥。そんなことは無いかな？　どうでしょう。
この松本さんとの対談もとても面白かった。『エヴァンゲリオン』の話しから、お二人の創作過程のお話まで。とても興味深く読みました。松本さんが萩尾さんのストーリーの組み立てについて、「時間の整理の仕方が秀逸」（すみません、ニュアンスで記憶していますので実際の言い方は全然違ったと思います）という様なことを仰っていて、凄く納得。『ポーの一族』とかね。本当によく出来ている。本気で天才だなと思いますね。萩尾さんのストーリーの作り方は、まずきちんとした筋立てが浮かぶんですって。で、その筋立てからはみ出る様なエピソードをわざと作って、物語をこんがらがらせるんですって。そうして収拾をつけようともがいているうち、起伏もあって上手いストーリーが完成するそうです。まず破綻したストーリーを考えられないっていうのが凄いですよね。あ、でもこのお話しで萩尾さんの作品に長編が少ないのが何となく分かった気がしました。『残酷な神が支配する』は異例の長さでしたよね。
最新作の『バルバラ異界』についてもお話なさってたんですが、実はワタクシ、これは未読なんですよねー。読まないとなぁ。関連して出てた夢と現実のお話も面白かったなぁ。それを受けて松本さんもご自身のエピソードを語ってらっしゃるんですが、それもまた中々スゴイ体験でですね‥‥。いやいや、面白いですよ。気になる方は是非本屋さんでこの本をお手にとって見てください。他にも×藤井隆さん、ユーミン、大瀧詠一さん、佐野史郎さん等等興味深いメンツ揃いの濃い内容になっておりました。