『僕らの音楽』ゲスト・堂本剛

凄くよかったと思います。『優しさを胸に抱いて』が以前LOVE LOVEあいしてるで披露した時と全く違って聴こえたのには驚きました。こういう時に堂々としている彼が本当に好きです。物怖じしない感じ。多分緊張もプレッシャーもあるのでしょうけれど、それを前向きな力に変える意思の強さ、というのかな。今の彼の複雑な立場故に、そういう「音楽に対する純粋な意欲・情熱」を感じさせるのかな。お酒を飲みながら見ていたので、凄く格好いいなと思って、あんまり格好よくって、気分が高揚して少し涙が出そうになりました。インタビューに関しては特にこれといって目新しい内容・発言は無かったのですが、彼の独特のリズムを持つ言葉を生の声で聴けるというのは、やはりとても貴重な機会です。めざましの時もこれは思いましたけれど。印象深かったのは、「今日歌ってとても気持がよくて、本当に気持がよくて、自分が死ぬまでにこういう瞬間はあと何度あるのだろう」(ニュアンスで記憶してます)という言葉。ともすれば己の張り巡らせた「自由との闘い」のジレンマに自らが絡め取られて苦しんでいる様にも見え周囲をもどかしい気持にさせる彼ですが、そんな冷静な視点を感じる度に、「ああ、この人は私が思っているより、ずっとずっと現実的に物事を考えている人なんだな」と思って、凄く嬉しくなります。と同時に少し切なくもなります。
今日歌った『PINK』は私がセカンドアルバムの中で二番目に好きな楽曲ですが、歌い終わり、剛さんが凄く空虚な瞳をしていたのが印象的でした(個人的にはそう見えました)。自分の作った曲を歌っているとき、彼は何を考えているんだろう?「現実」を見ているのだろうか?あんなに空っぽな瞳をして、現実を見ているなんて、彼はなんて「大人」なんだろうな。また少し切なくなったけど、歌はとてもよかったと思います。
ラストの綾戸さんとの『When a man〜』は格好よかった!やっぱり私は、「他人の作った曲を真摯に歌い上げる」堂本剛に、物凄く弱いらしい。ああーーんかっこいいよお(号泣)。まじでまじで!カッコイイにも程がある。
そういえばこの番組の収録のことを今回のツアーのパンフレットのインタビューでも語ってましたね。収録には剛さんのこと「所詮アイドル」という目で見ていたオッサンが居て、頭にきたと。そういう人達に歌い終わって拍手させたら、こっちの勝ちなんだ、という様な話をしていて、それを思い出しました。「所詮ジャニーズ」という目で見られることを「ハンディ」と捉えているけれど、ジャニーズ「なのに」スゲー!!って感動させることも出来るのだし、彼の様な人には頑張って欲しいものです。って、こんな風に「いつも『戦う闘う』ってば○の一つ覚えみたいに言ってんじゃないよ〜」と思ってる私自身が、彼が「戦う」ことを誰より望んでるんですね。矛盾です。剛さん、ごめんなさい。

今回のソロアルバムを聴いて、彼の音楽への「意欲」は本物だと思った。それは「ミュージシャンの作品を聴いて感じる意欲」とは、全く別物・・・やはり彼が「アイドル」であるからこそ持ち得る濁りの無い情熱なのだと思った。これほど意欲に溢れたアルバムも珍しいと思う。そういう意味でも私は凄く評価したいです(って偉そうだな、ごめんなさい)。所詮アイドルって見られて、畜生、見返してやる、と思える剛さんの野心を垣間見ると、ちょっとわくわくします。だからこの人のファンでいるのは飽きないなぁ。「音楽」を「商品」と言い切った彼の今後の創作活動がとても楽しみです。また二人でKinKiKidsにかえってきたとき、どんな風なんだろうねー。凄くいい感じ。なんか凄く真面目に感想書いちゃったよ。今日の剛さんの歌はとても真摯に響きました。

明日の貴方に、あたたかな光がありますように。
でもこの番組のお陰で、裏のヒッパレ?の光たんのコメント、見損ねたよ〜(泣)。なんで24時間テレビの日にオンエアにしたんだ、き○ち!ばかばばかばか(ぽかぽか)!