雑誌感想『bridge』巻頭・吉井和哉独占インタビュー

なんだか表紙の吉井さん見て、「変わったなあ」としみじみしてしまった。ぎらぎらとしたものが削ぎ落とされて、ようやく自分が、ただの一人の男の人として吉井さんのことを見られるようになった気がする。バンドのことを「別れても気になって気になってしょうがない女みたいな」と例えた吉井さん。うーん・・・らしい。あんまりにもらし過ぎる例えだ!
うちの母はしきりに、「吉井さんの顔つきが変わった、自然な感じで私はこっちの方が好き」と言ってました。うーん。
彼のソロアルバムは素晴らしい作品だったけど、私はインタビュアーの渋谷陽一さんと違って、彼の全キャリアの中であのアルバムを選ぶことは出来ない。これからもそういうアルバムは、吉井さんは作らない。それ位あのバンドが特別だった。思い出は永遠ですよ。失われた青春って、岡村靖幸風に言うと「胸の真ん中でぴかぴかに輝くメダル」みたいに、永遠に輝き続けるものなんだと思う。不思議だよね、「終わる」ことで「永遠」になるんだから。
だから、将来、KinKiの二人がそれぞれの道を選んで歩いてくことになったとしても、彼らの歩みを振り返った時、今この瞬間が、そんな思い出になっているといいな。失われた青春。青すぎた春。なんかちょっとおセンチな気分になりますね。吉井さんみたいに、お互いのことを「別れた女みたいな・・・」とは言ってほしく無いですね(笑)。